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NALGENE®遠心容器の使用/洗浄方法

遠心容器こ使用時の注意事項
■オートクレープ
キャップを完全に取り外し、以下の条件で行って下さい。

●条件
121℃、103.4kPa(15psig)、20分で、繰り返しオートクレーブ可能です(ただし、ご使用前に容器の状態をご確認下さい)。
●可能な材質
ポリプロピレン(PP)、プロピレン共重合体(PPCO)、ポリメチルペテン(PMP)、フッ化エチレンプロピレン(Teflon®FEP)、エチレンテトラフルオロエチレン(Tefzel®ETFEなど)は条件下で繰り返しオートクレーブがかけられます。ポリカーボネート(PC)、ポリサルフォン(PSF)も同様な条件下でオートクレーブにかけられますが、他の材質に比べオートクレーブの可能回数が少なくなる場合があります。
■他の滅菌方法
オートクレーブ以外で、NALGENE®遠心容器はエチレンオキサイドガスなどで滅菌可能です。滅菌後は充分にガスを抜き取ってから製品をご使用下さい。
■洗浄
遠心容器の洗浄は研磨剤の入っていない中性洗剤〈NALGENE®プラスチック用洗剤L900推奨〉を用い、ブラシを用いる場合は研磨作用のないものを用いて下さい。
通常は濃度を調整した洗剤に浸しておけばブラシでこすらずとも汚れはとれます。
洗剤を水道水で充分にすすいだ後、蒸留水ですすいで下さい。詳しくはP.321の「プラスチック製品の洗浄方法」をお読み下さい。

■遠心容器ご使用の前に
必ず変色やひび割れなどの容器の状態をご確認下さい。異常を確認した場合は廃棄して下さい。

■ローターのバランス
●ローターのご使用方法とバランスについては、遠心機の使用説明書をお読み下さい。
●プラスチックは、材質により質量が異なりますので同一素材の遠心容器でご使用下さい。

■化学薬品の影響
●容器の材質とサンプルおよび耐薬品性をご確認下さい。
●化学薬品は、様々な(強度、色、質量等)影響を遠心容器に与えます。それは化学薬品の濃度、温度およびプラスチックと化学薬品が接している時間、遠心時の温度と圧力によって異なります。

■破損について
破損やひび割れを防ぐため、NALGENE®遠心容器製品の注意事項・耐薬品性・適切なローター条件の下でご使用下さい。
万が一破損しても、ガラス製のように破片が飛散しません。
Teflon®FEPやTefzel®ETFEは他の材質に比べ柔らかいため、液体容量が容器肩口まで必要ですが、その記載がない限り80%以上の液体容量でご使用下さい。
■その他の注意
●使用するサンプルや溶媒に含まれる化学薬品に対し、遠心容器の化学薬品耐性があるかどうかを確認して下さい。
●遠心容器を選ぶ際は、ご使用時の温度を考慮して下さい。遠心容器選択ガイドの情報は、4℃または22℃で使用した場合の最大遠心加速度です。
この温度範囲を超えた場合は、プラスチックが軟化や硬化していることもあります。
●容器が変形する原因は温度だけではありません。遠心力、時間、ロータータイプ、充填容量、またチューブをセッティングするアングルによっても変形を引き起こすおそれがあります。
安全に実験を行うためにローターメーカーのガイドラインやNALGENE®製品に付いている説明書に従ってご使用下さい。


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