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プラスチックの性質について
フッ化炭素樹脂 FLUOROCARBONS
フッ化炭素樹脂にはポリテトラフルオロエチレン(Fluon®PTFE、Teflon®PTFE)とフッ化エチレンプロピレン(Teflon®FEP)などがあり、非常に優れた化学薬品耐性があります。

■ポリテトラフルオロエチレン PolytetrafIuoroethylene(Fluon®PTFE、Teflon®PTFE)
不透明な白色です。固体に対する摩擦係数が最も低い樹脂であるため、ストップ活栓や分液ロートのプラグなどに用いられています。

■フッ化エチレンプロピレン Fluorinated Ethylene Propylene(Teflon® FEP)
半透明で柔軟性があり、高密度であるため重量感があります。高温での溶解アルカリ金属、フッ素元素、フッ素プリカーサ以外のほとんどの化学薬品に耐性があります。-270~205℃までに耐性があり、化学的または熱による滅菌を繰り返し行うことができます。濃縮過塩素酸には使用しないで下さい。


■エチレン-テトラフルオロエチレン Ethylene-tetrafluoroethylene(Fluon®ETFE、Tefzel®ETFE)
半透明の白色でやや柔軟性があります。フッ化炭素樹脂の類似物で、エチレン/テトラフルオロエチレンの共重合体です。PTFEとFEPの卓越した化学薬品耐性および耐熱性を併せ持っており、機械的強度と耐衝撃性にも優れています。

■ポリビニリデンフロライド Polyvinylidene Fluoride(PVDF)
CH2とCF2が交互重合したフッ素樹脂の一種で、不透明な白色です。高純度であるため、溶出物が少なく、安心してご使用になれます。機械的強度と耐摩耗性が高く、紫外線に耐性があり、回転成形されたPVDF製タンクの耐熱温度は100℃です。100℃以下であれば弱塩基、塩、強酸、ハロゲン化物含有溶媒、強酸化剤、芳香族・脂肪族・ハロゲン化物の溶媒に優れた耐性があります。しかし、有機塩基、短鎖ケトン、エステル、酸化溶媒には、室温でも著しく損傷を受けます。発煙硝酸と濃縮硫酸は軟化を招き、使用限界に近い温度では、反応性の高い試薬によって部分的な溶解が起こる可能性があります。タンク内が空で、かつ外部から補強されていれば、オートクレーブ可能です。




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