■オ-トクレ-ブ
オ-トクレ-ブは121℃、20分間、103.4kPa(15psig)をお薦めします。
オ-トクレ-ブによる残存汚染物質の焼き付けを防ぐため、製品はオ-トクレ-ブにかける前にしっかりと洗浄し、かつ蒸留水で完全にすすいで下さい。室温では影響のない化学物質もオ-トクレ-ブの温度では劣化の原因となる場合があります。フッ化炭素樹脂製以外の容器は洗剤や湿潤剤を入れたままオ-トクレ-ブにかけないで下さい。
プラスチックはガラスや金属に比べゆっくりと熱を伝導するため、オートクレーブの目的温度に達する時間が長くかかります。目的温度に達する時間は、内溶液と容器によって異なります。
注 意:
・容器をオ-トクレ-ブにかける際はキャップやフタを完全に取り外して行って下さい。容器内に空気の出入口がない場合、圧力差が生じて容器がつぶれてしまうおそれがあります。
・活栓付の容器をオートクレーブにかける際は、必ず中身を空にして活栓を取り外してから行って下さい。培地や他の液体はフィルターで滅菌してから容器に直接移して下さい。
・オ-トクレ-ブ後はゆっくりと気圧がもどるサイクルをお薦めします。
・洗浄には、中性の洗剤を使用し、水でよくすすいで下さい。
・オ-トクレ-ブ中に微量の水蒸気を吸着させ、曇ったように見える場合もありますが、110℃で乾燥させると曇りはとれやすくなります。
・界面活性剤(Tweenなど)を容器に入れ、オ-トクレ-ブにかける際はポリサルフォン(PSF)でなくプロピレン共重合体(PPCO)製の容器を使用して下さい。
・試験管やチュ-ブの入ったチュ-ブラックは平らな部分においてオ-トクレ-ブをかけて下さい。
・物を上に載せたり、積み重ねた状態でオートクレーブをかけると、負担がかかり変形や割れの原因になる場合があります。